60年代後半生まれの独身女が日々考えたことをつづります


by kiriharakiri
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サクラサク―辛い思い出

日差しが眩しい。桜も咲いた。・・・春ですね。

私はこの季節が嫌いです。目の前に広がるフワフワした春らしい色を墨で真っ黒に塗りつぶしたくなります。真っ黒く。自分の心の中と同じように。

今から随分前の冬のことですが、私は長いこと付き合っていた人から突然振られました。私にとっては「突然」でしたが、相手にとっては「突然じゃない」とのことで。「妻に突然離婚を切り出されてうろたえる定年前の夫」みたいなものでしょうか。

とにかく片方がそっぽを向いてしまえば二人の関係は続きません。私は自分の受けた心の傷からすればかなりの額の慰謝料が支払われても当然だと思うのですが、法律的に保護される関係ではありませんでしたのでそういうものもなし(だからって保護される関係にしておけばよかったとは思いませんけど)。

とにかく「自分が振られた」という現実をなかなか現実として受け入れられません。自分の半身が突如引きちぎられたようなショックでした。何度も相手に電話をして考え直してくれるようにお願いしましたがダメでした。毎日毎日が悪い夢の中にいるような感じでした。

辛く苦しい冬の日々・・・。

あるときふと気が付くと日差しが暖かくなっていて、花なんかもいろいろ咲いているではないですか。冬真っ只中の私の気持ちなぞとは無関係に外の世界は春になっていたのです。仕方ないこととは言え・・・なんだか忌々しい。

そうこうしているうちに桜(ソメイヨシノ)が咲き出しました。大きな桜の木を見上げれば、そこには無数の桜の花花花、ごく薄いピンク、桜はとにかく華やかで晴れやかです。花びらがヒラヒラヒラと舞ってくる様子もまた美しい。

この美しい様が私を奈落の底へ突き落としました。桜が満開であれば満開であるほど私の気持ちは落ち込み、悲しさが増し、その恨めしい花に墨をかけて真っ黒にしたい!大量の墨!!そうでなければ私の心とつりあわない!!!―――そんなこと思ったんですね・・・。

時間が経てば、綺麗な桜の花を一緒に見て「綺麗だね」って言える日もまた来るよ・・・そう思って自分で自分を慰めました。

それから10年以上が過ぎました。が、私と一緒に桜を見に行こうという人は未だ現れません。辛い「お花見」がこんなに長く続くとは想像していませんでした。今後もずっとこうなのかもしれません。

そういう訳で、咲き誇る桜の花を見ると悲しい気分が呼び起こされて憂鬱な気分になるのでした。


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by kiriharakiri | 2006-03-23 21:53 | 身辺雑記