60年代後半生まれの独身女が日々考えたことをつづります


by kiriharakiri
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みんなとサヨナラ

みんなとサヨナラしているのは、私ではなく、私の伯母である。前に少し書いたと思うのだが、私の伯母が冬に倒れて、もう助からないと言われている。最初は「春までもたないだろう」と言われていたそうだが、春までもった!―――けれど、回復したわけではないから、だんだんと深刻な状況になって一昨日からは伯父さん(伯母のダンナさん)は病院に泊り込んでいるそうだ。

伯母は北海道在住。札幌だったら話は別かもしれないが、伯母がいるのは空港からは遠い所で不便である。でも妹である母は今年になってから3度見舞いに行った。そう、母は東京在住だからまだいいのだ。全国各地に散っている他の親戚は、飛行機や新幹線で一度東京に来て、それから北海道へ行く。兄弟が一堂に会することはちょっと無理だ。一堂に会するのはきっと葬式のときになるのだろう・・・。

伯母は日本海側の某県のとある村出身(←姉妹だから私の母もそうなんだけど)。あんまり豊かではなかったのか、過去にこの村からは北海道への開拓民団(?)のようなものが何度か出ているようなのだ(以前読んだ「村史」みたいなのにそう書いてあった)。と言うわけで、伯母もそういう「開拓民」だったわけだ。きっと沢山苦労したと思うのだが、今では牧場を持つ酪農家で、牧場は息子が継いでいる。

そんな伯母はまだ70には手が届いていない。若い頃無理をしたからではないか?と思うと切ないものだ。

それにしても、伯母の所へは、普段だったら来ないような人達までが次々と見舞いに来ているわけで、「そんなに皆が次々行ったら、自分はもう長くないのだと分かってしまうじゃない!?」と母に尋ねたところ、伯母はもう自分が長くないと分かっているから・・・と言う。直接本人に「春までもたない」とか医者が宣告したわけではないようだが。

そうか、自分がもうすぐ死ぬって分かっているのか。もうすぐ死ぬって分かっている、ってどんな気持ちだろう。病状が悪化して、苦しい思いをしながら、自分を見舞いに来た人たちと「ああ、これが今生の別れだな」ってサヨナラするのはどんな気持ちだろう。皆とお別れ。この世とお別れ。自分の人生の幕引き。

誰でもいつかは死ぬときがきて、みんなにサヨナラするのは当たり前のことなんだけど、親の兄姉が一人死に、二人死に・・・と、だんだん減ってくるのは寂しいものである。(ちなみに私には合計18人も伯父伯母叔父叔母がいるから、その分「サヨナラ」の回数も多くなるのだ!)

これから自分が死ぬまで、少しづつ、しかし次々と「サヨナラ」が待っている・・・まあ、私がお先に皆にまとめてサヨナラしてしまう可能性もないわけではないが、とりあえず順調に歳を重ねたとすれば、これからの人生、葬式葬式また葬式、サヨナラ・オン・パレード!・・・私もそういう歳になったんだな・・・。

とにかく。さようなら、叔母さん。母がとっても頼りにしていたお姉さん、お別れするのはとっても悲しいけど、叔母さんの身体はもう限界なんだって・・・。いつも北海道から美味しいものを沢山送ってくれてありがとう。本当にありがとう。・・・さようなら。
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by kiriharakiri | 2006-05-29 22:20 | 身辺雑記