60年代後半生まれの独身女が日々考えたことをつづります


by kiriharakiri
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

海外一人旅の女性が殺害されるのは自業自得か?

今日は、一つ下の↓簡単な投稿だけにしておこうかと思ったのですが・・・やっぱり書きます。

タイ北部スコタイの寺院近くで一人旅の27歳の日本人女性が殺されたという事件について。

海外女一人旅が大好きで、しかもタイは嫌いじゃない国である自分にとっては、やっぱり無視できない事件ですわ・・・殺されてしまった方、本当にお気の毒です。早く犯人が捕まって刑罰を受けることになりますように・・・。

で、こういうニュースがあると出て来るんだよな~という「ご意見・ご感想」の類が、mixiの「このニュースに関連する日記を書いた人の日記一覧(←日記の冒頭約50字程が読める)」にゴロゴロしてました。

「やっぱり女の海外一人旅は恐ろしい」「日本人の女は外国の治安に無頓着」「日本の女は安全に対する意識が低い」「殺された女に落ち度がある」「殺された女はあまりに能天気」「海外での女性一人歩きは危険」「タイで女一人で行動なんて自殺行為」「日本は治安がいいけど外国は・・・」等など。

何言ってんだ、馬鹿たれが!

と、いつもの様にいつもの如くイラつきました。

外国は日本より治安が悪く、危険なものであり、そういうところを女が一人で旅行したりすれば犯罪に巻き込まれるのだから、今回の事件も外国で一人旅をしていて殺された女に落ち度があるのだ。女が一人で外国旅行などするものではないのだ

ってことでしょ?そうやってエラソーに訓示を垂れる男・・・サイテー!

慣れない外国を旅行するときには、それなりに注意を払わなくてはいけないのは「常識」だと思います。また、最近日本の治安もかなり悪くなっているとは思いますが、外国も日本並みに、もしくはそれ以上に治安が悪いことも多いですから、その辺もやっぱり気をつけておかねばいけないと思います。ましてや、旅人が「暴力では男に負ける」女であれば、男以上に気を引き締める必要有り・・・

とは、私も思ってます。犯罪に巻き込まれぬよう、嗅覚を利かせる必要があるんですよね。

でもね、それでも犯罪に巻き込まれることを100パーセント回避することは出来ないと思うんですよ。そんなことが出来るのなら、みんなそうしたいですよね!?国内だろうが国外だろうが。誰も犯罪に巻き込まれたくなんかありません。でも巻き込まれて被害者になってしまう人がいる。

どんなに頑張っても犯罪の被害者になってしまうことはあるわけです。国内だって、国外だって。

女が海外へ一人旅すること=落ち度、ということで犯罪に遭った海外一人旅の女性が自業自得だ、みたいな言い方をされるのなら、犯罪に遭った人はみんな自業自得だということになってしまうのではないでしょうか。道を歩いていて車にひかれて死亡した人は、車の走る道を歩いたりしたのがいけないんだ!みたいに。

いや、道を歩くことは落ち度じゃないけれど、女が海外一人旅をするのは落ち度だ、と言う人もいるでしょう。でも、その線引きって何処ですか?日本の自宅の近くを一人で歩くのはOK,外国の道を一人であるくのはダメ。じゃあ、自宅の近くでも夜中に一人で歩くのは?外国で夫と一緒に歩くのは?

中東では、女は一人で外出してはいけなくて、必ず父や夫の付き添いが必要という慣習のある所もあるそうですが、いっそ日本もそういう風にするべきなんでしょうかね。日本もそういうふうにして、「女が一人で歩く」を全面的にダメってことにして、それに反した女が犯罪に遭っても「女が悪い」ってことにする―――そういう道だってあるわけですよね。(ま、日本の男がそんな面倒くさいことする気はないでしょうけど。例えば妻が夕食の準備のための買い物へ一人では行けなくなったりしたら男はとても困るでしょうから。)

とにかく、落ち度に関する線引きって物凄く恣意的に動かすことが出来るんですよね・・・。

だから、私は「女の海外一人旅=落ち度」という線引きをする人は、女が一人で海外旅行をするのが気に食わなくってしょうがない人なんだろうなーと思ってます。別に女のことを心配して「女が海外に一人旅なんてするもんじゃない」と言っているわけじゃない。それどころか、女が海外一人旅をして、犯罪に巻き込まれたというニュースを聞くとなんだか嬉しくなっちゃったりしているんじゃないでしょうか。

あー、やだやだ・・・。

それからもう一つ書き加えますと―――。今回の事件で、被害女性がどの程度「能天気」だったのか、そのことを知るに足る情報を私は持っていません。ので、「一般的な」話をしてみますと、一般的に女は男より安全というものに対して能天気ではありません。女はいつも気をつけています

幼い娘のいる親だったら、その娘が悪い大人に性的イタズラをされやしないかと心配をしませんでしたか?中学生や高校生になって満員電車での通学をするようになったときに、痴漢の被害に遭うことを心配したことない女の子は滅多にいないと思います。高校を卒業して一人暮らしを始めることになったら、暴漢に押し入られたりしたらどうしよう!と心配しない女はいないのでは・・・。夜道を歩くときは心配し、人気の少ない所を通るときは心配し、旅行へ出ればそれこそ四六時中心配し・・・。

なのに、女がそんなに心配をしていることに全然気が付いていない能天気な男は多いんじゃないでしょうか。だから犯罪被害に遭った女性に対して「落ち度」がどうとかこうとか書けるのでは?

そんなバカ男には、小林万里子さんの「れいぷ・ふぃーりんぐ」を是非聞いてもらいたいものです・・・。
[PR]
by kiriharakiri | 2007-11-27 01:22 | 社会一般