60年代後半生まれの独身女が日々考えたことをつづります


by kiriharakiri
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

そりゃ子供の誕生はめでたいことだが

私の両親(60代後半&半ば)の友人夫婦(60代半ば&前半)の娘(30代半ば)が1ヶ月ほど前に子供を産んだ――ということを、今日電話で聞いた~と母が言っていました。

子供を産んだ○○ちゃんと私は子供の頃は時々一緒に遊んでいて、彼女は6歳ほど年上の私をお姉さんみたいに思ってくれていたみいです。私のお下がりの服を喜んで貰ってくれる子でもありました。

そんな彼女は12年くらい前に結婚したのですが、結婚後かなり早い時期から不妊治療をしていたそうです。彼女は重度の月経困難症だったというので、そんなこともあって自分が妊娠にしくいと知っていたのかもしれません。

と言うわけで、10年にも渡る長期の不妊治療、「本当に妊娠するんだろうか」とか「一体いくらお金がかかっているのだろう」とか、下世話なことを思っていたのですが・・・とうとう産まれていたとは!なんと妊娠してから出産まで8ヶ月入院していたそうです。8ヶ月って、つまり妊娠が分かってからずっと入院していたということですよね?それだけ体調に不安があったのだそうです。(医者からは退院しろと言われたりしたそうですが。)

妊娠もやはり自然妊娠ではなく不妊治療によるものだったそうで、まさに物凄い「難産」の末の赤ちゃん・・・。そこまでして望んだ子供を腕にして、○○ちゃん、喜んでいるだろうな~。「お祖父ちゃんお祖母ちゃん」は無論とても喜んでいたそうです(母談)。

私とて、もちろん「おめでとう」と思うのではありますが、「出産」ニュースに触れるとちょっとばかり複雑な気分になるのも事実です。

とにかく、何と言っても、私の弟夫婦には望んでいるにも関わらず子供が出来ないので、私は人の幸福が素直に喜べません。もしかしたら本人達(弟夫婦)は人の幸せを素直に喜ぶような心の真っ直ぐな人たちであるかもしれませんが、少なくとも姉の私はそうじゃない。

弟夫婦は結婚してもうすぐ10年。10年も待ってるんだよ!?後から結婚したカップルにどんどんどんどんスンナリ子供が出来て、しかも複数出来てるカップルだってわんさかいるというのに、悔しいじゃん!―――って、だから本人達は「悔しい」とか思ってないかもしれないけど、私は悔しい。何がいけないんだよおおお!何も悪いことしていないじゃん!?(←多分)

それから、自分の両親が孫の顔を見ることが出来ないというのも、ちょっと可哀想だな~と思う。だって本人達は孫を欲しいと思っているから。でも私はもう子供を産む気はないし、両親には子供は私と弟しかいないので、彼らは孫を見ることは出来ないかもしれない。

「自分の子供」については、自分の意思で「持たない」と決められるけど、孫は自分の意思でどうにか出来るものではないからね~。その点で不運だなと思うのであります。ましてや周りがみんな孫自慢とかしたりしてたらさー・・・どう思っているのかなぁ。私の場合は周りが「子供」自慢したところで、自分の意思で子供がいないわけだから別に気にならないけれど、親の場合はとにかく自分の意思で孫がいないわけじゃないからねぇ。

じゃあさ、今回の○○ちゃんみたいに不妊治療はどうなのよっていう話になるわけですが。

弟夫婦は本格的な不妊治療を受けるつもりは今現在ないようです。簡単な不妊解消指導?みたいなものは受けたことがあるそうですが・・・。また両親も不妊治療まですることはないのではないかと考えてます。本人達が「やっぱり不妊治療受けよう」と決めれば反対はしないでしょうが。

弟夫婦が不妊治療まではしないとしているのは、金銭的な理由が大きいのかなあと思います。不妊治療はとにかくかなりなお金がかかるそうですからね・・・。弟夫婦はあんまり稼ぎがよくないので(夫は薄給だし妻はパートタイム就労だし)、子供がいたらそれだけでも経済的にかなりキツイと予想されるのに、ましてやそれ以前に莫大なカネを注ぎ込むなんて無理―――と思っているのでは?まあ、妻もフルタイムで働いてもっと稼いで不妊治療に使う、という選択肢もあるのにそれを選ばないということは、お金のことだけじゃなくて、他にもいろいろ彼らなりの考えがあるのだろうな、とは推測してます。(例えば不妊治療は女の側の肉体的負担がかなり大きいと言いますし。)

両親も、大金を使っての不妊治療というのはいい選択なのだろうか・・・と考えてます。もし弟夫婦が両親に頭を下げて「援助してください!」と言ってきたら、きっと援助するんだろうな~とは睨んでますが、今のところは「大金と引き換えに生まれてくる子供」というものに懸念を持っているようです。(いや、単にポーズだけで、本当は不妊治療受けて欲しいのかもしれないけれど。本当のところは分からない。)

私もやっぱり「大金かけて子供を持つ」ということに賛同できません。私の義理の叔父なんかは、彼の息子夫婦(私にとっては従弟夫婦)が結婚して3年くらい経ってまだ子供が出来なかったときに、息子に不妊治療で有名な病院を紹介しようとして(きっとそれなりに資金援助もするつもりだったんでしょう)、「そんなこと放っておいてくれ!」と息子の逆鱗に触れてしまったことがあるとか。やっぱり、そういう手段を使っても是非に子供を(孫を、か?)という人も多いんでしょうね。(ちなみに、その数年後、従弟夫婦は自然妊娠で子供を授かり、今その子は2歳半の可愛い盛りです。)

そう、私の観点では「不妊治療=カネを使って子供を持つ」なんですよー。不愉快に思う人もいるかもしれないですが、私はそういうふうに捉えてます。不妊治療が自然に反してるとか反していないとかは、そういう点はそれほど気にしていないです。(でもあんまり「手助け」し過ぎて、生存するには弱すぎる赤ちゃんが誕生することがないのかなぁ、という不安を持ったりはしてますが。あと不妊「治療」という言い方もちょっとひっかかる・・・。)

そして、私は「子供が欲しい」と思うことは、自然な感情だとは思ってません。無論、本能なんかじゃない。それはあくまでも後天的に形成された「思い」だと思います。

つまり、なぜ子供が欲しいのかと言えば、それは自分のエゴを満足させるためだと思うのです。可愛い子供というものを自分のものにしたいから、自分の血を分けた人間というものをこの世に誕生させたいから、自分とパートナーとの「愛の結晶」を持つというヨロコビに陶酔してみたいから、子供と一緒の生活を送ってみたいから、子供を持つことこそが「幸せ」なことだから、子供を持って「自分は一人前だ」と実感してみたいから、自分には「跡継ぎ」が必要だから、嫁として「跡継ぎ」を産むのが自分の「仕事」だから、親に孫の顔を見せて喜ばせたいからetc.etc. いろいろあると思うんですよ~。

で、私が不妊治療をする人たちに対し、彼ら・彼女らは慨して子供を持ちたちという気持ちがエゴに起因しているということを認めようとせず、エゴだなんてとんでもない!子供を持ちたいというのはごく自然なことである!と主張しているな―――という印象を持っています。「子供が欲しい」というのは人間として当然に追求することが許されている自然で素敵な欲求、でも残念ながらなかなか子供が出来ない、だから不妊治療をしているというだけのピュアで崇高な私たち、みたいな自己像をお持ちと言うか。

不妊治療をしている=自分のエゴを満足させるために大金を使っている、ということを認めたらどうなんだい!?と思うんですよね。自分のエゴを満足させるというのは、まあピュアで崇高な行為ではないでしょうが、必ずしも悪い行為ってわけでもないんだし。そしてそのために大金を使える、ということに少しは感謝するなり「自分はラッキーかも」くらい思ってもバチは当たらないと思うんだけどなー。(ただ、前述のとおり、私個人は「大金を使って子供を得る」ことには賛同していません。いろいろ弊害が多いのではと考えるからです。)

不妊治療は女性に非常に大きな負担をかけ、とても辛く大変なことだと言います。そんな辛い思いをしている理由が、自分のエゴの満足のためならまだしも、実は誰か(夫とか、舅姑とか)のエゴのため―――なんてことは今でも結構ありそうに思うのですが、そんなのは耐えられないから、せめてピュアな理想を追いかけているからだと信じ込みたい、なんてこともありそう・・・・。うーん、もし本当にそういう人もいるのなら、哀しい・・・。

○○ちゃんの場合は、結婚幻想と言うか家族幻想と言うか、そういうのがありそうな気がするんだなぁ。結婚して、子供がいて、それでこそ幸せになれる!みたいな。もし本当にそう思っているなら、それも哀しい・・・。とりあえず、生まれた子供にはあんまり大き過ぎる期待をかけたりしないでね、と願うのであります。

「ちぇっ、みんなポンポン子供出来やがって!(←いや、○○ちゃんは「ポンポン」じゃないんだけど。)なんで弟夫婦には子供が出来ないんだよっ!?」から大きく話がそれましたが。まあ、彼らには「使える大金がなかったことが、それはそれでよい結果を生んだよ」ってことになればいいのかなぁ~なんて思います。あ、でも弟のパートナーは年齢的にまだまだ時間が残ってるし。ホントに、子供が出来るといいのにねー。
[PR]
by kiriharakiri | 2008-08-11 23:43 | 身辺雑記