60年代後半生まれの独身女が日々考えたことをつづります


by kiriharakiri
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ラオスのゴム・プランテーション

得意の「使いまわし」。このサイト(WRM Bulltein 113)のこのページを訳したので、載せます。あ、ちなみに人名や地名の読み方はいい加減です。

日本では結構「植林信仰」があるように思うのですが、植林にもいろいろ裏事情があるようで・・・。

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ラオス:ベトナムの会社がラオス南部にゴム・プランテーションを設営
(2006年12月27日 クリス・ラングによる投稿)

ベトナムの会社がラオス南部にゴム・プランテーションを設営しており、地元住民の生活に影響を与え森林を破壊している
(WRM会報 第113号 2006年12月 記:クリス・ラング)

2004年7月、ベトナム・ジェネラル・ラバー・コーポレーションからの代表団がラオスを訪れた。この時点で南部ラオスにおいては小規模な範囲でのみゴムの木が植えられていた。ラオスのトンルン・シースリット副首相は「我々はベトナムに対し、ゴム・プランテーションのために5万から10万ヘクタールの土地を提供することが出来る」とこの代表団に言っている。

数ヶ月後、ラオス政府はベトナムの国有会社であるダクラク・ラバー・カンパニーによるプロジェクトを3000万米国ドルで認可した。ダクラク・ラバー・カンパニーは、この会社が1万4千ヘクタールのゴム・プランテーションを持つベトナムの中央高地に位置するダクラク省にちなんで名付けられている。この会社は50年借地契約で、チャムパーサク、サーラワン、セコン、アットポーに於いて1万ヘクタールに亘りゴムの木を植林することを計画している。

「ベトナム・エコノミック・タイムス」はトンルン・シースリットがこの会社のプロジェクトを「ラオス国民を商業生産へと適合させることを支援するモデル」だと述べていると伝えている。

しかしダクラク・カンパニーは森林と村人の土地をゴム・プランテーションへと置き換えているだけだ。会社は商業農作物用の農地を立ち退かせたときは保証金を払っているが、農民の高台の水田焼畑には保証金を払っていない。この会社がゴム・プランテーションを設立する以前は、土地の多くは水田、休閑地、そして森林が混在したものだった。会社はそれを単に「荒廃した森林」と断言して整備してしまった。

2005年5月、別のベトナムの会社がチャンパサク県での操業を始めた。ベトナム‐ラオス・ゴム株式会社は合計3000万米国ドルの投資でゴムの木を1万ヘクタール植林することを計画している。この会社は1ヘクタールにつき1年あたり9米国ドルの賃借料をラオス政府に払っている。この会社はベトナム・ジェネラル・ラバー・コーポレーションの一部である。

2006年12月には、クアン・ミン・ラバー・プロダクション株式会社が、セーコーン県とアッタプー県に4900ヘクタールのゴム・プランテーションを作るために1500万米国ドルのプロジェクトをラオス国家計画・投資委員会と契約を締結した。

先月、ワールド・レインフォレスト・ムーブメントが、ラオスのチャンパーサク県マクンゴ村の近くにある、ベトナム‐ラオス・ラバー株式会社のプランテーション地域の一つを訪ねた。プランテーション内に牛の放牧を禁じる標識が立っている。未舗装道路の片方はつい最近植林されたものである。赤土と1メートルほどの高さのゴムの木の列が遠方まで伸びている。プランテーションの向こう側に残っている森が見えるが、それはゴムの木を植えるために整地されてしまっている。道のもう片方のゴムの木はもう少し以前に植林されたもので高さ2メートルを越えている。4人のラオス人の村人がゴムの木の周辺の草や小さな潅木を取り除く作業をしていた。村人によると、彼らはこの会社が来たために自分達の土地を失ってしまったそうだ。彼らは共同で作業して一日に約150メートル程度、草や潅木を取り除いている。もっと長い距離を作業できるときもあるし、もっと短い距離しか出来ないときもある。それは雑草の生え具合によると言う。会社は彼らが作業した距離150メートルにつき5万キップ(約5.25米国ドル)を払うので、彼らが受け取るのは一日で1米国ドルをわずかばかり超えた額である。

ここでは約200人のベトナム人労働者が雇われている。私たちがその場にいたとき二人のベトナム人労働者がバイクに乗ってやって来た。一人はラオス語を話し、他の労働者達に指示を与えだした。彼はラオスに約1年滞在しているという。

道をもう少し先へ進むと、ゴムの木の苗床があった。ゴムの木から切り取られた挿し木が小さなプラスチックの袋の中のたい肥に植えられている。挿し木が新しい葉を出し、根を伸ばすと植林される。挿し木はベトナムから輸入されている。

数年前、マレーシアの油やし会社がこの近くに試験的なプランテーションを立ち上げたが、今日では打ち捨てられ油やしは伸び放題である。その油やしプランテーションの近くには新しく開墾されたゴムのプランテーションがあり、フェンスと溝で囲まれて牛が中に入れないようになっている。

2006年5月、ベトナムでの「ラオスにおけるゴム産業の発展」というワークショップにおいて、ラオス森林調査センターの副所長ソウト-ン・ケトパーンは、中国でのゴムの市場需要が、ラオスのゴム・プランテーションに対する中国及びベトナムの会社からの投資を呼び込んでいると説明した。中国からの投資はラオス北部を、ベトナムからの投資はラオス南部を対象としている。

「ベトナム・タイムス」によれば、ソウトーンはゴム・プランテーションの利点をこう述べている。「他の換金作物と違い、ゴムは30~40年といった長期に渡る利益を農民にもたらす。農民はゴムの樹液を取れるだけでなく、最初の数年は間作することによって、ゴムの樹液が尽きたときには木材を売ることによって利益を上げられる。」

その会合の出席者は世界市場におけるゴムの価格が「景気の波」に翻弄されるものであること、つまりゴムの木を栽培する会社や農民に災いを及ぼす可能性のあることに言及した。

ソウトーンは別の問題も認め、ベトナムでのワークショップではこうも語った。「一方で、ゴム・プランテーションの急速な成長は森林資源の大規模な損失や河の流域破壊を引き起こしている。それは農村部の食糧安全保障が直接に森林の荒地に関連しているラオスにおいてきわめて重要なことである。」
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by kiriharakiri | 2008-12-28 21:58 | 社会一般