目を疑う数字
2005年 09月 14日
目を疑う数字と言えば、衆院新人議員の憲法改正賛成派のパーセント。
共同通信社の当選者アンケートによると、「全面的な憲法改正に賛成」46・7%、「九条も含めた部分的な改正に賛成」25・4%だそうだ。「全面的」ってのは、もちろん憲法第9条変えたいってことだと思うので、計72・1%が憲法第9条改正に賛成ということだ。
みんなそんなに憲法第9条を変えたいのか・・・今回の選挙では「郵政民営化是か非か」を決める選挙だ、という小泉首相は言っていたが、それなら当選した議員達が郵政民営化法案を成立させたら、彼らは用無しってことでもう一度解散したらどうだろう。で、憲法第9条改正是か非かを決める選挙をやるの。
でも、そうしたら是が勝利するかもなぁ。今回「郵政民営化是か非か」を投票の目安にした人達だって、いくらなんでも「当選した議員は郵政民営化法案だけを成立させるだけではない、他の法案を審議し成立させる」ということは分かっているだろう。で、彼らが投票した候補者の多くが憲法改正に賛成ってことだって分かっていたうえなんじゃないかな。だって、多くの人がもしそういうことに気付かずに投票していたとしたら・・・いくらなんでも有権者はそこまで馬鹿じゃないと思う。
そう、憲法改正に賛成なんだよ、多数派は。自民党支持者はもちろん、民主党支持者だって賛成な人が多いのだろうから、多数派は改憲賛成だ。(ここでも多数派になれない私。)
憲法改正賛成の人の中には、「あれは押し付けられた憲法だから改正して当然だ」と言う人も多いが、そういう人たちは本当にあれが「押し付け」だから改憲賛成なのだろうか。単に第9条が気に入らないだけじゃないのか?もし「押し付け」憲法であっても、軍隊の保持や交戦権が明記されていたなら改憲とか言い出さなかったのではないか。
その点で、憲法9条の改正を中心に改憲を、と言っている人達のほうが「正直」な気がする。今の憲法はとにかく第9条がよろしくない、軍隊持ちたいんだ(実質的にはもう持ってるけど)、外国に軍隊繰り出したいんだ(実質的にはもう繰り出してるけど)、戦争したいんだ(私は今の日本はイラク戦争に参加していると思うので、実質的にはもう参加していると見るが)、ってことでしょ?この人達は軍隊も戦争もありの憲法だったら、改憲とは言い出さなかったであろう。
ま、どっちにしろ、軍隊・戦争を取り入れたいという点で一致していて大同小異だが。彼らは容易に手を組むだろうし。
とにかく多数派が改憲容認という雰囲気になっているなかで、憲法擁護派はなんだか古い・時代遅れっぽい印象を与えている。「改革を止めるな」、そう、憲法の「改革」だって止めるな、それが今のみんなの気分だよ―――ということかな。
だから私は「護憲派」も、憲法第9条の意味を変えないまま新しい憲法を作ろう、という作戦に出たほうがいいのではないかと思うのだ。全くの素人考えだけど。どんなもんでしょ。
以前、読売新聞が発表した新憲法の試案を読んだときは、この試案全体のあまりの右寄りぶりに「ハァ!?」と思ってしまったが、改憲派がこのような「とんでも」憲法試案を作り「押し付け憲法から自分たちで作る憲法へ」てなことを言っているのを黙ってみていてもしょうがない。憲法第9条の改正に反対の人たちも憲法試案作ろうよーと思うのである。
私も憲法第一章の改正(と言うか廃止)だったら賛成なんだけどねえ。
共同通信社の当選者アンケートによると、「全面的な憲法改正に賛成」46・7%、「九条も含めた部分的な改正に賛成」25・4%だそうだ。「全面的」ってのは、もちろん憲法第9条変えたいってことだと思うので、計72・1%が憲法第9条改正に賛成ということだ。
みんなそんなに憲法第9条を変えたいのか・・・今回の選挙では「郵政民営化是か非か」を決める選挙だ、という小泉首相は言っていたが、それなら当選した議員達が郵政民営化法案を成立させたら、彼らは用無しってことでもう一度解散したらどうだろう。で、憲法第9条改正是か非かを決める選挙をやるの。
でも、そうしたら是が勝利するかもなぁ。今回「郵政民営化是か非か」を投票の目安にした人達だって、いくらなんでも「当選した議員は郵政民営化法案だけを成立させるだけではない、他の法案を審議し成立させる」ということは分かっているだろう。で、彼らが投票した候補者の多くが憲法改正に賛成ってことだって分かっていたうえなんじゃないかな。だって、多くの人がもしそういうことに気付かずに投票していたとしたら・・・いくらなんでも有権者はそこまで馬鹿じゃないと思う。
そう、憲法改正に賛成なんだよ、多数派は。自民党支持者はもちろん、民主党支持者だって賛成な人が多いのだろうから、多数派は改憲賛成だ。(ここでも多数派になれない私。)
憲法改正賛成の人の中には、「あれは押し付けられた憲法だから改正して当然だ」と言う人も多いが、そういう人たちは本当にあれが「押し付け」だから改憲賛成なのだろうか。単に第9条が気に入らないだけじゃないのか?もし「押し付け」憲法であっても、軍隊の保持や交戦権が明記されていたなら改憲とか言い出さなかったのではないか。
その点で、憲法9条の改正を中心に改憲を、と言っている人達のほうが「正直」な気がする。今の憲法はとにかく第9条がよろしくない、軍隊持ちたいんだ(実質的にはもう持ってるけど)、外国に軍隊繰り出したいんだ(実質的にはもう繰り出してるけど)、戦争したいんだ(私は今の日本はイラク戦争に参加していると思うので、実質的にはもう参加していると見るが)、ってことでしょ?この人達は軍隊も戦争もありの憲法だったら、改憲とは言い出さなかったであろう。
ま、どっちにしろ、軍隊・戦争を取り入れたいという点で一致していて大同小異だが。彼らは容易に手を組むだろうし。
とにかく多数派が改憲容認という雰囲気になっているなかで、憲法擁護派はなんだか古い・時代遅れっぽい印象を与えている。「改革を止めるな」、そう、憲法の「改革」だって止めるな、それが今のみんなの気分だよ―――ということかな。
だから私は「護憲派」も、憲法第9条の意味を変えないまま新しい憲法を作ろう、という作戦に出たほうがいいのではないかと思うのだ。全くの素人考えだけど。どんなもんでしょ。
以前、読売新聞が発表した新憲法の試案を読んだときは、この試案全体のあまりの右寄りぶりに「ハァ!?」と思ってしまったが、改憲派がこのような「とんでも」憲法試案を作り「押し付け憲法から自分たちで作る憲法へ」てなことを言っているのを黙ってみていてもしょうがない。憲法第9条の改正に反対の人たちも憲法試案作ろうよーと思うのである。
私も憲法第一章の改正(と言うか廃止)だったら賛成なんだけどねえ。
by kiriharakiri
| 2005-09-14 22:44
| 社会一般