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60年代後半生まれの独身女が日々考えたことをつづります


by kiriharakiri
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超長時間労働に耐え清濁飲み込み運がよくなきゃ

超長時間労働に耐え清濁飲み込み運がよくなきゃ出世って出来ないんだろうな~いやそれとも、そんなに運がよくなくてもいい、とっても運が悪くさえなければいいのか?

障害者割引郵便不正事件で厚生労働省のキャリア官僚である村木厚子雇用均等・児童家庭局長(53)の逮捕の報を聞いてそう思った。

彼女はやり手で、でも温厚で他の職員から好かれていて(元部下談)、将来は事務次官になるのではという噂もあったそうだ。一方で都内の某障害者団体の理事が「仕事熱心だが手段を選ばないところがあった」とも証言している。テレビのニュースでも彼女を知る人が似たような発言をしていた。まあ、「仕事が出来る」というのはそういうことなのだろう。「これをやる!」と決めたら強い意志でそれを実現させる、もちろんそのためにはいろんな手段を採る、ということだ。(余談だが・・・彼女は障害者自立支援法の制定作業の中心になって働いていたそうだが、私は個人的にはこの障害者自立支援法で割を食った者の一人。)

そんな彼女が大きな落とし穴に落ちた。彼女には運がなかったのか?それともたまたま「すごーく運が悪かった」のか?

仕事をしていると、こういう「不正」とかロクでもないことに巻き込まれる危険性があることは、恐らく働く人の大部分が分かっていることだと思う。そう、「巻き込まれる」。個人の力でそれを正すことは難し過ぎる・・・不正に巻き込まれるしかない、という立場に立たされてしまうことはあるだろう―――なんてことは殆どの人は知っている。

でも、それでも、やっぱり不正は正さなければならないと思う。不正に気付いたら、気付いた誰かがそれを正さなければいけないと思う。でなきゃ、不正は続く。不正を正さなかった彼女の場合、部下の職員(厚労省の係長)を「逮捕」という深刻な事態に巻き込んだ。まあ、彼も不正を正さなかったわけだけどね。

不正を正してこそ「本当のやり手」だと思うのだが、まあ現実の世界では「本当の」やり手かどうかなんて関係ない気がする。単に「やり手」でいいのだ。というか、むしろそうでなければ出世出来ないのだろう。このくらいの「濁」はみんな飲み込んでるし、みたいな感じか?じゃなきゃ、出世なんて出来ない。(だから私は出世と無縁なの―――ということにしておこう。)

彼女のことを一見柔和だが芯の強い人だったと評している人もいたが、その強い芯を使って、手段を選ばずに不正を正して欲しかった。でも結局「手段を選ばず出世を欲した」ということなのだろうか。残念だ。

ところで、この事件に関しては国会議員の関与も取り沙汰されているが、この国会議員もちゃんと捕まるのだろうか。今後も注目だ。
by kiriharakiri | 2009-06-14 23:31 | 社会一般