60年代後半生まれの独身女が日々考えたことをつづります


by kiriharakiri
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イタリア旅行記 その3 スカラ座ショーペロ

イタリアへ来た外国人が真っ先に覚えるイタリア語は「ショーペロ」(←ストライキのことです)などと言われているようですが・・・ええ、私もしっかり覚えましたよ、ショーペロ。

私が遭ったショーペロは、なんと、ミラノスカラ座のショーペロ!


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―――私はオペラが好きなミーハー、となれば当然ミラノスカラ座は憧れの歌劇場です。そして今回念願叶って、スカラ座のチケットを手に入れ、休暇も(強引に)取得、飛行機のチケットも予約でき、スカラ座から程近いホテルの部屋を取ることが出来たのです!

演目は「セビリヤの理髪師」。それはもう楽しみにしておりました。このブログを以前から読んでくださっている方はご存知の通り、スカラ座へは着物で行こう!ということになり着物や帯その他小道具一式を揃え、着付けの練習(特訓!?)までしました。

イタリアへ向かうアリタリア航空機内の音楽プログラムでは「セビリヤの理髪師・第二幕」をやっており、それを聴きながら、これから聴けるそして見られるであろう舞台をあれこれ想像してイタリアへ向かったのです。

だから、スカラ座のオペラは今回の私のイタリア旅行のメイン・イベント、スカラ座へ行ってオペラを堪能できたなら旅行は8割方成功ってところね、なんて思っていました。公演は14日。

ところが

前日の13日の夜、ホテルに戻ってインターネットでメールをチェックしたところ、差出人「Biglietteria Teatro alla Scala」から、件名「the performance of Il barbiere di Siviglia on Friday 14th October 2005 is cancelled」というメールが。

ええ!?

事態がよく飲み込めないまま、とにかく急いでメールを開けますと

Owing to national strike
the performance of Il barbiere di Siviglia
on Friday 14th October 2005
is cancelled


Teatro alla Scala informs the kind public that the performance of Il barbiere di Siviglia on Friday 14 th October 2005 shall be cancelled owing to general strike of all show workers, called by Trade Unions Organizations of Category, in order to protest against the cuts to Sole Fund of Show, provided for by Financial Act for 2006.

The owners of ticket valid for this performance may request, by next 21 st October, refund or replacement with a performance of ballet L'histoire de Manon, depending on seat availability, by going to the Central Box Office or, at any rate, by sending the ticket by mail.

何度読んでもbe cancelled の文字が消えません。ううう・・・

このストのことは、日本の新聞でも報道されておりました。帰国後読んだ新聞を引用しますと
「イタリア政府が、来年度予算案でオペラや映画産業への助成を3分の1以上削減する方針を示したことに反発した俳優や映画監督、楽団員ら100人以上が14日、ローマ市内の下院議事堂前などで抗議デモを行った。(中略)全国の劇場・映画館も公演や上演を見送った。ミラノのオペラハウス・スカラ座では「セビリヤの理髪師」の公演がキャンセルされた。(後略)」(2005年10月15日読売新聞夕刊・デモをしている人たちの写真付き)

この読売新聞の記事でキャンセルされた「セビリヤの理髪師」ってのが私が行くはずだった公演です・・・なんでわざわざその日にスト・・・買おうと思えば13日の公演のチケットも買えたのに、なぜ14日のを買ってしまったのか・・・13日には公演が行われ私はミラノにいたのに・・・13日の昼間にスカラ座前を通ったときダフ屋が「今日の公演のチケットあるよ」なんて言っていたのを「私は明日のチケットをちゃんと持ってるも~ん」と無視したけど、ダフ屋からでもなんでも買えばよかったのか~!?

一体誰に怒りをぶつければいいのでしょう。イタリア政府?ストをした人たち?・・・ぶつけようないですよね、とにかく迷惑を被るのは「客」・・・。

えー、私は今まで「ストには寛大になるべきだ」と思ってきました。たとえ不便を被るにしても、同じ労働者が権利を行使するためだ、その不便は引き受けるべきだ、と。日本人はストに文句言い過ぎだ、と。しかし今回の出来事で私のこの理想主義的な考え方は・・・脆くも崩れ去る・・・かもしれません。

とにかく、スカラ座のドアは私には開かなかったのです。ああ、なんてこと。スカラ座のオペラ見たら旅行は8割方成功と思っていた、ということは、それが見られないことになったことで旅行2日目にして旅行は8割方失敗、ということか!?この先一体どうなるのかこの旅行!?


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by kiriharakiri | 2005-11-01 23:06 | イタリア旅行記