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60年代後半生まれの独身女が日々考えたことをつづります


by kiriharakiri
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虐待された子供を救えなかった・・・

京都で3歳児が虐待死。餓死だなんて・・・。

子供の虐待死というのは年に60件くらい起こっているのだそうだ。1週間に一人くらいということ?大きなニュースにならない場合も多いということか。酷い話である。

この事件では、近所の人などが虐待ではないかと気付いていたのに児童相談所が動いてくれなかったと伝えられている。父親に電話で確認しただけで、実際に家まで足を運ばなかったのだと。児童相談所の失態。

ただ、この背景には児童相談所の自動相談員不足という事情があるようだ。児童虐待であるとかいじめ等で児童相談員を必要とするケースは増えているが相談員が足りないというのだ。一人の相談員が扱っている件数は平均でも週30件を越え、多い人では100件超だそう。

1件あたりどの程度の時間がかかるのか分らないけれど、実際に子供や親と面談したり、家庭訪問に出掛けたりすることを考えると、絶対に時間が足らないと思う。もっと大勢の児童相談員で対処しないと。

どうして増員しないのか?答えはきっと「予算がない」だろう。予算不足、公務員削減、増員なんて無理無理、なのではなかろうか。

でもどうでしょう。増員は必要なことだとは思いませんか?箱物建てたりするのに使ってる分をこういう方面に回せないのだろうか。やろうと思えば出来るのではないだろうか。

・・・やろうと思わないということだろう。箱物建てたりするのはいろんな方面の利害関係が絡んだ大事な大事なことみたいだから。(今日は福島県の前知事が公共工事に関わる収賄で逮捕されてましたが。)

そのうちに児童相談所も民営化しよう、なんて意見も出てくるかもしれない。政府とか政治家とか、皆さん民間はスバラシイって言ってますから。児童相談所も公務員がやっているからこんな「失敗」をするのであって、民営化すればきっと上手くいくはずだ。減らせ減らせ公務員。小さな政府万歳!

―――地味だけれど大切で公務員がやったほうがいいと思われる仕事っていろいろあると思うけれど・・・何を削って何を残し何を拡充するのか、もっと議論があっていいと思う。
by kiriharakiri | 2006-10-23 21:30 | 社会一般